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【大分国際車いすマラソン】岸澤、自己最高5位も採点は50点


                       (表紙を飾った、マルセル・フグはケガにより欠場となった)


「総評して50点くらいです」

11月17日に開催された第43回大分国際車いすマラソン。

男子(T34/53/54)5位に入った岸澤宏樹は、100点満点中50点と自己採点した。

 

今大会は、夏のパリ・パラリンピックのマラソン金メダリストのマルセル・フグ(スイス)がケガで欠場となったものの、パラリンピック銀メダルの金華(中国)と銅メダリストの鈴木朋樹(日本)が出場。このほかにも、パラリンピック6位の羅興伝(中国)、8位の吉田竜太(日本)などの有力選手が顔をそろえた。

 

岸澤にとって、5位はこれまでの最高順位。

日本人選手の中では、鈴木に続いて2番目にゴールに入った。

それにも関わらず50点という採点になったのは、狙っていた走りができなかったからだ。

 

「狙うところは、先頭集団で走ることだったんです。それくらいじゃないと、次のロス・パラリンピックで日本代表選考は狙えないと思うので」

 

岸澤は、スタートから序盤、中国の金華、日本の鈴木ともに先頭集団にいた。

集団から前に出た金の後ろでしばらく走っていたものの、5キロ付近の弁手大橋で金に引き離された。鈴木は金の後を追いかけていったが、岸澤は付いていけなかった。中国の2選手(羅、馬)と3位を争う展開となり、5位という結果になった。

 

悔しさを滲ませつつ、パラリンピック出場の有力選手たちとの実力の差を肌で感じ、結果に納得しているようにも見えた。

 

「まだまだ、やることしかないので、それに集中していきたいです」

大会2日前の11月15日、HONDAから競技用車いす(レーサー)のサポートを受けることが決まった。岸澤は、新しいレーサーを乗りこなせるように調整を重ね、来シーズンは海外で開催されるメジャーマラソンのレースや、陸上のトラック中長距離種目に出場する予定だ。

 

  

◆岸澤宏樹(車いすT54クラス、1996年10月27日生、日立ソリューションズ所属)

大学3年生の時に、トレーニング中の事故により脊椎損傷。2018年からパラ陸上競技を開始し、大分国際車いすマラソンでは2021年の第40回大会、2022年の第41回大会はともにハーフマラソンで2位。2023年の第42回大会はフルマラソンに出場し、9位だった。



(取材:河原レイカ)

 

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