【NEXT・次へ】陸上・西勇輝 「400mで勝負する」
- paraspoofficial
- 6月22日
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パラ陸上(車いす・T54クラス)短距離選手の西勇輝は、2026年に愛知県で開催されるアジアパラ競技大会への出場を目指し、400mの強化に力を入れている。
6月7日に仙台市で開催されたジャパンパラ競技大会の400mは1位、記録は48秒87だった。西は、「記録は48秒を切ることができませんでしたが、国内でトップを獲るという最低限のところはできた」と振り返った。
パラ陸上では、西と同世代の生馬知季(1992年4月26日生、WORLD-AC所属)、鈴木朋樹(1994年6月14日生、トヨタ自動車所属)がともに2021年の東京パラリンピック、2024年のパリ・パラリンピックに連続出場している。
西は、これまでにパラリンピック出場経験はない。世界の舞台に立っている生馬や鈴木と自分を比べ、競技に向き合う姿勢や目標設定の違いを感じ、悶々としていた時期があったという。
今シーズンは改めて自分の目標をしっかり持って競技に取り組もうと考えた。大会では100mと400mに出場しているが、西は「今シーズンは400mで勝負すると決めました」と話した。
2月に海外遠征し、ドバイの大会でマークした400m46秒84は、世界パラ陸上競技連盟のランキングで8位(6月現在)で、日本人選手のなかでは最上位となっている。ただし、世界ランキング1位から3位までの記録は45秒19、45秒70、45秒76と上位3選手が45秒台。400mでパラリンピックに出場するには46秒台前半から45秒台を狙える力が必要だと考えられる。
課題となっているのは、最高速度だ。西の最高速度は現在36キロで世界ランキング上位の選手と比べると2キロほど差があるという。最高速度を上げて記録を縮め、来年のアジアパラ競技大会への出場につなげたいと考えている。
「アジアパラ競技大会は国内で開催されますし、日の丸を背負って走る姿をいろいろな方に見ていただくことが、僕の一番のモチベーションです」。
目標をぶれずに持ち続け、日々の練習に取り組んでいくつもりだ。

◆西勇輝(1994年2月14日生、野村不動産パートナーズ所属)
ジャパンパラ陸上競技大会(6月7日、仙台市陸上競技場)結果
100m(T54)1位 15秒32
400m(T54)1位 48秒87
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