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それぞれの限界突破~第26回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会(3)

  • paraspoofficial
  • 11 分前
  • 読了時間: 3分
斎藤耕選手
斎藤耕選手



男子97㎏級は日本勢2名が揃って自己新をマークした。まず、優勝した51歳の佐藤芳隆が第3試技で172㎏を上げ、2年ぶりに自己記録を1kg伸ばすとともに、レジェンド部門(45歳以上)の日本記録も塗りかえた。競技との出会いは2012年で、「健康のために」トレーニングジムに通い始めたが、週3〜4回の練習を継続しながら、着実に記録を伸ばしている。「少しでも上を目指して、これからも取り組んでいきたい」と話した。



同階級で2位に入った斉藤耕も最終試技で自己記録2㎏アップの150㎏に成功した。「去年は伸び悩んでいましたが、今回は調子がよく、なんとか150㎏の大台に乗ったと頬を緩ませた。連盟提供のプログラムにそって練習しているが、「最近はけっこう重たい重量をもつ練習が増えていて、高重量に対する恐怖心がなくなってきた。それが、自己新につながったと思う」と成果を口にした。斉藤は選手発掘プロジェクト「J-Star」の5期生(2021年度)で、競技歴は約3年の30歳。「1年後には160㎏を挙げたい」と見据えた。




■「世界」が魅せた!


Enkhbayar Sodnompiljee選手
Enkhbayar Sodnompiljee選手


今大会にはアジア4カ国(モンゴル、韓国、カザフスタン、台湾)から男女13選手を招待。なかでも、圧巻のパフォーマンスを見せたのは男子107㎏超級で、東京2020大会金、パリ2024大会銀のEnkhbayar Sodnompiljee(モンゴル)だ。自己ベストは250㎏で、この日は200㎏、220㎏を軽々と挙げ、最後は240㎏のバーベルもクリーンに挙げきり、会場をどよめかせた。なお、230㎏以上の重量には1枚50㎏の黒いプレートを使う必要があるが、日本国内開催の大会で50㎏プレートが使われたのは東京2020大会に続いて2回目という貴重な機会にもなった。


JPPFの強化委員長で、大会実行委員長でもあった吉田進氏は、海外から強豪選手を招く理由として、「日本の選手にも、観客にも刺激を入れたかった」と話す。選手にとっては国内大会で国際大会の雰囲気に慣れたり、強豪選手から学ぶ機会にもなる。観客にとっても、「50kgのプレート」のように、国内大会ではなかなか見られない競技の迫力や醍醐味にも触れられる。


JPPFでは東京パラリンピックの前からずっと、「競技を魅せる」大会づくりに取り組んでいる。日本工学院八王子専門学校など外部の協力も得て、今大会もPRポスターや応援動画の制作から当日の運営、演出にも創意工夫を重ねた。会場には2日間でのべ500人あまりが来場し、スティックバルーンを鳴らした声援などで選手を後押しした。吉田氏は今大会を、「一言で言うと、成功」と評価し、日本選手の結果についても、「ほぼ、満足している」。ロサンゼルスパラリンピックに向けても、「しっかり準備したい」と話した。



なお、JPPFは1月30日、アジア・オセアニア選手権に派遣する日本代表8名を発表した。派遣標準記録の達成状況に加え、将来性や競技実績など客観的、総合的な判断により選考されたという。


女子は桐生寛子(61kg級)、田中秩加香(61kg級)の2名が、男子は西崎哲男(49kg級)、市川満典(54kg級)、光瀬智洋(59kg級)、樋口健太郎(72kg級)、日野雄貴(80kg級)、田中翔悟(88kg級)の6名が4月7日から17日までタイ・バンコクでの決戦に臨む。


(取材・撮影:フリーライター 星野恭子)

 
 
 

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