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日本新記録でアジア・オセアニア選手権へ弾み 第26回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会(2)

  • paraspoofficial
  • 11 分前
  • 読了時間: 3分
田中秩加香選手
田中秩加香選手

すでにアジア・オセアニア選手権の派遣標準をクリアしている選手のうち2選手が、自身のもつ日本記録を塗り替え、順調ぶりを示した。一人は初日の男子49kg級の西崎哲男(乃村工藝社)で、146kgを挙げて従来の記録を1kg更新。もう一人はこの日、女子79㎏級を制した田中秩加香(京西電機)だ。従来の記録は103㎏で、第1試技は100㎏からスタートしたが、第2試技は104㎏成功で新記録を樹立。さらに、第3試技で105㎏も挙げて記録を伸ばした。しかもすべて白3つのパーフェクト試技だった。


特別試技で挑んだ106㎏は惜しくも成功ならずだったが、大会の5日ほど前に体調を崩したそうで、「何とか出場できた。現状では1番良い結果が残せたかなと思う。失敗(判定)でもいいから、とにかく挙げきりたいと思って粘った」と振り返った。前週までは108㎏までいける感覚があったという。昨年から海外のコーチに師事し、がらりと変わった練習メニューにも手応えを感じていると話す。目指しているロサンゼルスパラリンピック初出場に向けて、「少しずつ、できるところまで挙げて、最終的に(代表に)残れたら」。そのために、「自分の体を知って、自分に合ったトレーニングを追求しながら、力をつけていくことを丁寧にやっていき、パスウエイをつないでいきたい」と見据えた。



■それぞれの現在地と目標を確認


坂元智香選手
坂元智香選手

男子88㎏級で自己記録190㎏をもつ田中翔吾(三菱重工高砂製作所)は1本目の175㎏は失敗判定だったが、2本目に成功させると、最終試技で191㎏にジャンプアップさせ、自己新に挑んだ。バーベルは挙げきったものの、失敗は判定。それでも、「挑んで良かった」とうなずいた。


昨年は左肩のケガに苦しみ、記録は足踏みしたが、少しずつ回復の兆しで迎えた今大会だった。「ケガからの復帰とまでは言わないが、この状況で1㎏でも自己ベスト(の重さ)を差し切れたのはかなり自信になった」と、表情は清々しかった。4月のアジア・オセアニア選手権では、「200㎏超え」をイメージしているという。40歳を越え、自身の体とも向き合う日々を重ねながら、「『あのとき、ケガをしてよかった』と思えるように、これからも取りくみたい」と言葉に力を込めた。


東京パラリンピック代表の女子72㎏級、坂元智香(Ponta)は2試技目で自己記録タイの75㎏を失敗したが、最終試技で1kgアップの76㎏に挑み、成功させた。ここ数年、肩やひじなどのケガに苦しむなか、自己新は1年以上ぶりだった。「攻めた結果の3試技目だったので、ホッとしました。たった1㎏でも、いろいろな人が喜んでくれて、嬉しかった」と笑顔を見せた。ロサンゼルス大会へのパスウエイはすでに逃しており、次の大きな目標は今年10月のアジアパラゲームズだ。5月の選考大会に向け、「80㎏も越えたいし、それがアジアパラにつながってくれたら。7年後(ブリスベンパラリンピック)にアタックできるように、年齢を重ねてもいけるところまで頑張りたいと、今回(の成功で)思えた」とうなずいた。


(取材・撮影:フリーライター 星野恭子)




 
 
 

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