ブラサカ日本女子、2大会連続のアジア王者に
- paraspoofficial
- 21 時間前
- 読了時間: 4分

4月15日から18日にかけてブラインドサッカー女子のアジア王者を決める「2026アジア選手権」が大阪市のグランフロント大阪うめきた広場で開催された。大会には世界ランキング1位の日本、同4位のインド、同12位のオーストラリアが参加し、総当たり戦による1次リーグを経て、18日の決勝戦で日本がインドを2-0で下して優勝した。2位がインド、3位はオーストラリアとなった。この結果、日本は2022年の第1回大会につづいて連覇を果たすとともに、来年開催予定の第3回世界選手権への出場権も獲得した。
初代アジア王者の日本が他を圧倒し、王座を守った。15日、1次リーグ初戦でオーストラリアに5-0で快勝すると、16日にはインドを5-1で退け、全2勝で決勝進出を決めた。17日に行われたインド-オーストラリア戦は0-0の引き分けに終わったが、得失点差によりインドが決勝へと駒を進めていた。


決勝戦はスタートから日本が主導権を握り、再三インドゴール前に迫った。だが、2日ぶりの再戦となり守備を固めてきたインドのゴールをなかなかこじ開けられない。ジリジリした時間がつづくなか、ついに前半残り1分、待望の先制点が生まれた。エースの西山乃彩がドリブルでゴール左から中央へと切り込み、相手キーパーの頭上を抜く技ありのシュートでネットを揺らしたのだ。西山は後半11分にもドリブル突破からゴール右角に蹴り込み、試合を決めた。
なお、西山は初戦でハットトリックを含む4得点、2戦目と3戦目はそれぞれ2得点と大会通算8得点を挙げ、大会得点王を受賞するとともに、MVPにも選出された。また、ベストゴールキーパーは日本の藤田智陽GKが受賞した。
西山は、「まず、優勝できて嬉しいし、個人賞を取ったのが人生で初めてだったので、それは本当に嬉しいなと思う。でも、1人じゃ絶対に無理だった。(チームメイトや応援してくれた人、大会主催者など)、いろいろな人に支えられてるなと今日改めて思ったし、感謝の気持ちを忘れずに今後も楽しいサッカーを一生懸命、頑張ろうと思った」とかみしめた。
さらに、「個人としてはもっと得点力を上げたいし、チームとしてももっと成長できるように取り組んでいきたい」と力を込めた。



日本は昨年12月、それまで男子代表のコーチ兼ガイドとして活躍してきた上林知民氏が新たに女子監督に就任し、1月中旬から新チームが始動したばかりだ。「全員が攻守に絡み、楽しいサッカー」を目標に掲げ、チーム強化を図っている。
上杉ジャパンとなった2月からキャプテンに就任した若杉遥は、「新体制で迎えたアジア選手権で優勝し、来年の世界選手権の切符を取ることができたことと、それぞれがチャレンジできたことが優勝につながった。次につながる大会になった」と手応えを語った。
一方、上林監督は初の公式戦を優勝で飾ったが、「決勝ではとくに、チーム内でのコミュニケーションに小さなズレが顕著に出た」と反省点を上げた。
ブラインドサッカーは見えない選手に対し、コーチやGK、ガイドなど見えている人が音声で情報や指示を与えてプレーを進める。声の掛け方や伝え方が重要で、互いの認識の精度が合わないと、選手のプレーはズレてしまう。
「個人の能力、チームでの連係能力、GKやガイドのコミュニケーション力など、基本的には全部、ベースアップしなければならない。まだ、伸びしろはいくらでもある」。指揮官はチームのさらなる進化を誓った。
この勝利で3大会連続となる世界選手権への切符をつかんだ日本女子。第1回(2023年)は銀メダル、前回2025年大会では銅メダルに終わっており、来年は「初の頂点」に再挑戦する。
なお、この「アジア選手権」は4月15日から25日まで開かれている「ダイセル ブラインドサッカーウィーク 2026 in うめきた」の一環として行われ、19日からは男子カテゴリーの「アジア選手権」が始まる。世界ランキング3位の日本や同5位の中国など7カ国が出場予定だ。上位3チームには世界選手権出場権が、さらに25日の決勝戦の勝者には2028年のパリパラリンピック出場権が与えられる。日本は21年ぶりのアジア王者とともに、大舞台への切符獲得も目指している。
大会は無料で観戦できるほか、より迫力ある観戦が楽しめる有料チケットも販売中。また、全試合YouTubeでライブ配信も実施される。
(取材・執筆:フリーライター星野恭子、写真提供:鰐部春雄/日本ブラインドサッカー協会)



コメント