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愛知・名古屋アジアパラ大会へ、日本選手団が結団式 

paraspoofficial
1 日前
読了時間: 5分
チームジャパン
チームジャパン

 

10月18日に開幕する第5回アジアパラ競技大会(愛知・名古屋)の日本選手団結団式が9月29日、東京都内のホテルで行われた。同競技大会はアジアの45の国と地域を対象としたパラスポーツの総合競技大会で4年に1度行われている。愛知・名古屋大会は10月24日まで、愛知県内を中心に2県19会場で18競技が実施される。

 

日本選手団は選手285名、競技パートナー15名をはじめ、チームスタッフや役員など総勢455名(9月29日時点)で、結団式にはオンライン参加も含め、選手団関係者約120人が出席した。

 


日本選手団長の三阪氏
日本選手団長の三阪氏


選手団を率いる三阪洋行団長は自身も元車いすラグビー日本代表だった経験を踏まえ、選手たちに「日本代表として戦うことにはたしかに責任がある」と伝えた。加えて、「パラアスリートの挑戦には人の心を動かし、社会を動かす力がある。大会本番では思い切って挑戦してほしい。失敗を恐れず、自分の可能性に蓋をせず、これまで積み重ねてきたものを全て出してほしい」とエールを送り、「私も団長として、皆さんの一番近くにいたいと思う」と寄り添った。

 

チーム一丸となって戦う拠り所として、「ともに挑み、ともにひらく。」というチームスローガンも発表された。選手を含む選手団関係者への事前アンケートをもとに作られたそうで、三阪団長は自分の限界やアジアの強豪たちに対して「ともに挑み」、自分たちがまだ見たことのない景色を「ともにひらく」といった思いが込められていると説明した。

 

また、三阪団長から団旗が、開会式で旗手を務める陸上競技の中川もえ選手(東京大学大学院)と車いすラグビーの橋本勝也選手(アモーヴァ・アセットマネジメント)へと授与された。

 

来賓の一人、スポーツ庁の河合純一長官は選手たちに向け、アジアパラ競技大会は、「奇跡的な舞台」だと語りかけた。自国で、有観客で開催される大会であるとともに、アジアパラ競技大会としては日本初開催だが、約50年前に前身となるフェスピック大会が日本で創設されている。選手は「そういった歴史と伝統の継承者」であり、開催国の誇りや感謝の気持ちを胸に、「この奇跡的な舞台を存分に味わっていただきたい」と激励した。


 

■パラスポーツの魅力を間近に感じてもらう機会


中川選手
中川選手


橋本選手
橋本選手


結団式後に記者会見も行われ、選手への期待感を問われた三阪団長は、「障害があってもルールや道具を工夫することで感動を与えられることがパラスポーツの大きな魅力。(大会は)このパラスポーツの魅力や価値を間近に感じてもらえる機会になる。ホスト国である日本の代表選手として盛り上げていってほしい」と期待した。

 

団長はメダル目標については具体的な数字は示さなかったが、メダル獲得や入賞が期待される選手といった選考規定に基づく選手団であることから、「競技の結果はしっかり求めていきたい」とし、そのための支援は、「しっかり行っていきたい」と述べた。

 

旗手を務める2選手もそれぞれ意気込みを語った。中川選手は、「自国開催のアジアパラ競技大会でこの役割をいただき、大変光栄に思っております。パラスポーツの魅力がより多くの方に伝わったら嬉しいなと思いますし、私自身、感謝の気持ちを忘れずに日本選手団の一員として大会を盛り上げていきたい」と笑顔で話した。

 

橋本選手は、「自国開催であること、そして東京2020大会では味わえなかった有観客での開催とということにとても嬉しさを感じていますし、その中で日本選手団全員が胸を張って堂々とプレーできるように、開会式からいい流れを作りたい」と力を込めた。

 

競技の目標について中川選手は、「今年から練習環境を変え、新たな気持ちで練習に取り組み、いろんなことに取り組んでいます。メダル獲得を目標に頑張りたい」と話し、橋本選手は、「私たち車いすラグビー日本代表は今大会、比較的経験が浅いメンバーで臨みます。その中でチーム全員が出場し、優勝を目指したい」と健闘を誓った。

 

大会は間近に見てもらうことでパラスポーツ普及につながることも期待されている。中川選手は、「私自身、パラ陸上を始めてから救われた部分がたくさんあります。自分の障害を隠したり、マイナスに捉えるのではなく、個性の1つとして捉えられるようになったのは、選手の皆さんが認め合ったり支え合ったりしている姿を見たから。私自身もメダル獲得を目指してしっかりトレーニングし、レース本番で1番の走りをすることで、誰かの背中を押したり、それぞれの個性を認め理解し合うきっかけになれればという気持ちで努力したい」とうなずいた。

 

橋本選手も、「競技を始める前は自分自身の障害に対して恥ずかしさと言うか、周りとの違いを感じ、心を閉ざしてしまっていた時期があった。でも、三阪団長に出会って、車いすラグビーという競技を知り、いろいろな世界を見ることができ、自分自身の世界も180度変わりました。最近、多くの方々から僕自身の活躍を見て『勇気をもらっています』という言葉をいただくようになった。そういった存在になれてきていることに責任を持ちつつ、大会では多くの方々にスポーツが持つ可能性を届けていきたい」と決意を新たにしていた。

 

 

▼第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)

 

▼日本パラリンピック委員会 アジアパラ競技大会特設ページ


(取材・執筆:フリーライター 星野恭子)



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