【ブラインドサッカー日本選手権】A-pfeile広島BFCが初優勝
- paraspoofficial
- 11 分前
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ブラインドサッカーのクラブチーム日本一を決める「第23回 アクサ ブレイブカップブラインドサッカー日本選手権のFINALラウンドが1月31日、町田市立総合体育館(東京都町田市)で開催された。決勝戦ではA-pfeile広島BFCが品川CCパペレシアル に1-0で勝利し、初優勝を飾った。3位決定戦ではfree bird mejirodaiがコルジャ仙台を4-0で下し、3位となった。
今年は21チームが出場し、昨年10月に予選ラウンドを2会場で開催し、リーグ戦上位など8チームが1月17日、18日の準決勝ラウンドに進出。トーナメント戦を勝ち抜いた上記の4チームがこの日のFINALラウンドに進んでいた。
優勝した広島は予選ラウンドEグループを4戦全勝で1位突破すると、準決勝ラウンドではたまハッサーズを3-1で、仙台を3-0で下し、決勝に駒を進めた。一方、品川は予選グループDを3戦全勝で準決勝ラウンドに進むと、埼玉T.Wingsに3-0で、free bird mejirodaiに1-0で勝利し、決勝に進んでいた。
決勝戦は過去最高4位の広島と3大会ぶりの優勝を狙った品川が試合開始から激しい攻防を展開した。だが、前半はともに無得点で、均衡が破れたのは後半5分だった。広島の林健太が相手ファウルで得たセットプレーからドリブルでゴール前に持ち込み、鋭い先制弾を決めた。試合終盤、広島は品川にゴール前でフリーキックのチャンスを与えたが、持ち前の堅守で逃げ切った。
広島は今大会、フィールドプレーヤーは4名のみで交代選手がいない状況で全試合を戦っていた。決勝でも途中、1名が負傷のためピッチを離れ、3名で戦う時間帯もあったが、チーム一丸で耐えた。
広島の木村陽一監督は、「ポジションチェンジも激しく、ゲームの流れも行ったり来たり。さすが品川さんで、いろいろな場面で難しさはありましたが、選手同士がコミュニケーションを取りながら、うまく対応してくれました。(優勝は)夢のようです。選手にはありがとうと言いたい」とチームを称えた。勝因には、「準決勝後、2週間足らずの間で相手を分析し、ストロングポイントをどう消すか、うちのストロングポイントをどう表現するかの練習を徹底して繰り返した」と振り返った。

決勝弾を叩き込んだ林は決勝進出が決まって以降、「シュートシーンをずっとイメージし、シュート精度を上げるように練習してきた」という。実際、得点場面では、「ここしかないでしょと思って足を振ったら、取れた。国内試合では過去イチ、嬉しかったです。3枚の壁の間が空いてるから、『打て!』というガイドの声が聞こえて、そこを狙いました」と振り返った。指示を与えたガイドは林の母、由香さんだった。林がブラサカを始めて以来、約11年、ずっと一緒に挑んできたといい、「決勝で、親子で決めるのが夢だった」と、林は感謝した。
また、日本代表でも活躍する広島の後藤は、「広島は強いからいけるよと言われたきたが、なかなか結果の出ない数年間だった。いろいろな方の応援や期待を背負って、今日優勝できたことはすごく嬉しい。うちはどのチームにも負けない走れるチーム。今日は最後まで走って走って走り切って戦えた」と胸を張った。来季に向けては、「選手を増やすことも含めて、チームの完成度を高め、2連覇を目指してやっていきたい」とさらなる進化を誓った。
一方、接戦の末敗れた品川の川村怜は、「(広島は)選手や若い選手たちを中心にスピードある、勢いのあるチーム。どこからでも点が取れる印象があり、いつか試合したいなと思っていた。チャンスは作れたが、決めきれなかった」と悔しがった。だが、昨年の仙台につづいて、今年は広島から初優勝チームが生まれたことについては、「レベルが上がっていると思うし、こういったチームがもっと増えていくと、日本の競技レベルももっと上がって、日本代表チームのレベル向上にもつながっていくのではないかと思っている」と、日本代表キャプテンとしての視野で歓迎した。

3位決定戦は奇しくも昨季の決勝カードの再戦となったが、昨年1-2で敗れたfree bird mejirodaiがコルジャ仙台に4-0で快勝した。北郷宗大が前半6分、会心の一発で先制。後半13分に鳥居健人が1点を追加すると、15分に北郷が、20分に鳥居が再び、ゴールを決めて突き放した。
この試合、両チームともケガや体調不良などで複数選手を欠く苦しいチーム事情で戦った。mejirodaiの鳥居は、「正直、非常に厳しい状況で試合に入らなければいけなかった。だからこそ、僕だけじゃなく、全員がいつも以上に気を引き締めて、絶対に勝ちにいくという気持ちでゲームに入った。それが勝利につながって良かった」と振り返った。
仙台の佐々木智昭GKは、「今回の反省を活かして、チームをもう1回見つめ直し、(チームの良さである)堅守速攻をさらに強化していきたい」と前を向いた。
なお、準決勝ラウンド以降の結果で決まる個人賞はMVPに林健太(広島)、ベストゴールキーパー賞に村尾竜次(同)、得点王(5得点)に北郷宗大(mejirodai)が選ばれた。
(取材・撮影:フリーライター星野恭子)



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