ドラマ『GIFT』のキャストらが語る 車いすラグビーの魅力とは?
- paraspoofficial
- 2 時間前
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![ジャパンパラの会場でドラマ「GIFT]のトークショーが行われた](https://static.wixstatic.com/media/c6df68_b6e1ec3a6844422c907b268b1f34dd63~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_878,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/c6df68_b6e1ec3a6844422c907b268b1f34dd63~mv2.jpg)
車いすラグビーを舞台にしたドラマが、TBS系日曜劇場で4月期の作品として放送中で、話題となっている。『GIFT』というタイトルのこのドラマは、堤真一さん演じる主人公の天才宇宙物理学者が弱小車いすラグビーチームと出会い、チームの抱える多くの難題の答えを導き出しながら、仲間や家族の大切さを知っていく物語だ。
この『GIFT』の出演者らによるスペシャルトークショーが5月3日、千葉市で行われ、撮影現場の舞台裏や車いすラグビーの魅力などについてトークを繰り広げた。このショーは4月30日から5月3日まで千葉ポートアリーナ(千葉市)で開催された車いすラグビーの国際大会「2026ジャパンパラ車いすラグビー競技大会」の最終日に特別イベントとして行われた。『GIFT』のキャスト、細田善彦さん、八村倫太郎さん、ノボせもんなべさんと、同作の企画・原案・演出を務める平野俊一監督、さらには現役選手でドラマに出演し、車いすラグビーの監修など撮影にも協力した峰島靖選手と乗松隆由選手も参加し、総勢6名が登壇した。
◆絶対に映像化したい!
まずは平野監督が、車いすラグビーという題材に挑戦した理由を聞かれ、「車いすラグビーを初めて見たのは10年近く前で、そのスピードや迫力にひかれました。そこから自分なりに勉強して、戦術やルールなどが面白く奥深い競技だと思ったし、人間ドラマがいっぱいあるスポーツだと感じ、絶対に何か映像という形にしたいと思ったのです」と説明。
とくに興味をひかれた点として、車いすラグビーが数少ない男女混合のチーム競技であることや障害の程度差など、「パフォーマンスの違いもありながら、ひとつのチームとして戦うスポーツで、いろいろなものが共生されている点が素晴らしい。そこに、人間ドラマを融合できないかと考えました」と熱く語った。
◆車いすラグビーに出会えて、感謝!
つづいて、細田さんは、車いすラグビー選手を演じた感想を聞かれ、「ここにいる乗松選手、僕は“タカさん”と呼んでいますが、タカさんが本当に全部教えてくれて、僕を"タカ色"に染めてくれました」と笑顔でコメント。「自分はタカさんと同じ障害(進行性の難病、シャルコー・マリー・トゥース病)を抱えているという設定だったので、タカさんの動きをずっと見て…。タカさんと二人の共同作業で役を作りました」と振り返った。稽古を進めながら体重も落とし、体型も乗松選手に近づけていったそうだ。
細田さんのコメントを受けた乗松選手は、「私の(障害のある)手の感じを健常者の人が真似するのはすごく難しい。それを細田さんは忠実に、すぐにやってくれて、本当にすごかった。めっちゃ、俺でした!」と笑顔で応じた。
八村さんはまず、「みんなで車いすに慣れることから始めて、自然と入っていけました」と撮影を振り返った。車いすラグビーの魅力を聞かれると、「僕は最初、車いすラグビーを知らなかったのですが、この作品を通して知れて、良かったです。体験してみて、こんなに面白いスポーツがあったんだって純粋に思ったし、やればやるほど、のめり込み、『もっとうまくなりたい』と思ってしまう自分がいました。車いすラグビーに出会えたことに、感謝しています」と実感を込めた。
なべさんは、「パラスポーツ唯一のフルコンタクト競技。これがまた熱くて、とんでもない衝撃で、ぶったおれるのも日常茶飯事。(障害の重い)ローポインターがラグ車を使ってひっかけて、スクリーンして得点につなげるとか、知れば知るほど奥が深くて楽しい。ぜひたくさんの方に知っていただきたいです」。まるで解説者のように車いすラグビーの醍醐味を語った。
細田さんはさらに、「タックルなど派手な部分もありますが、ローポインターがどう(障害の軽い)ハイポインターのために道をつくるのかなど、戦術がすべてのスポーツ。それが面白いなと思って演じていました」と思いを馳せた。
撮影開始前から練習などに立ち会っていた乗松選手は、キャスト陣のセンスや奮闘ぶりに感嘆。「車いすをこぐのもやっとだった状態から、最終的には選手たちと遜色ない状態までレベルをあげてくださった。その才能と努力がすごいと思いました。平野監督も、車いすラグビーの競技としての魅力もだし、障害を抱える人の裏側もしっかり描いてくれました。また、カメラさんやメイクさん、衣装さんなど多くの人が車いすラグビーという競技に真剣に向き合って、熱い想いで作りあげてくれた作品なので、ぜひ見てほしい。そして、今後も車いすラグビーという競技を推してくださると嬉しいです」と訴えた。
峰島さんも、「僕が一番携わったのは競技や試合のシーンを作ることです。大まかな台本はありましたが、実際に8人がどう動くかは決まっていない段階から入って、このセリフを活かすためには、こうやって動いたらいいなど、駒を使って作っていきました。石倉さんという助監督と、タカに入ってもらったこともあった。そうやって僕も本気で作り上げていった競技シーンを、演者さんも本気で演じてくれました。そして、監督を始め、本当にたくさんのスタッフが支えて、映像にしてくれたので、一つひとつのシーンを、ぜひ楽しんでほしいと思います」とドラマをPRした。
TBS系日曜劇場『GIFT』
毎週日曜夜9時~9時54分
(取材・執筆:星野恭子、写真:河原レイカ)



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