【東京デフリンピック】 男子円盤投の湯上剛輝、4x100mリレー、4x400mリレーで有終
- paraspoofficial
- 7 時間前
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東京デフリンピック大会10日目の11月24日、日本陸上チームは新たに金メダル3個を積み上げ、トラック種目の全競技日程を締めくくった。
■世界の湯上、「リベンジの思い」で、初戴冠
陸上男子円盤投決勝では、9月に行われた「東京世界陸上」代表の湯上剛輝がデフリンピック新記録の58m93をマークし、金メダルに輝いた。
今年4月にマークした自己ベストの64m48は世界デフ記録であるとともに、聴者を含めた日本記録でもあるなど、世界で活躍する第一人者が貫録のパフォーマンスを見せた。
「自国開催で、絶対に勝てるだろうというプレッシャーもあったが、目指してきた金メダルが取れて、素直にうれしい」
本来ならオフに入る11月下旬での試合に調整が難しかったという。この日も3投目までは「上半身でリード」する良くない投てきになっていて、首をひねるシーンも見られた。円盤を持たずにターンを繰り返したことでよい感触をつかみ、4投目の優勝を決める好スローに繋げた。
デフリンピックでは初出場だった2017年のトルコ大会で銀メダルを獲得したが、2022年の前回大会はコロナ禍により日本選手団が大会途中で出場辞退しため、競技出場がかなわずに帰国していた湯上。悲願の金をつかみ、「自分の中ではリベンジの思いが強かったので、それを果たせてよかった」と、安堵と喜びの笑みをこぼした。
湯上はまた、「僕自身も、他のデフ選手たちも、『自分たちには可能性があるぞ』ということを示したかった」と、東京デフリンピック出場に寄せるアスリートとしての思いも口にした。
「聴覚障害者のヒーローになりたい」と以前から何度も口にしてきた湯上は、首にかけた金メダルに改めて誓った。
「聴覚障害のある子どもたちや、その親御さんたちに夢と勇気と感動を与えられるような選手になるという思いを持ち続け、まだまだ大きい選手になることを目標に頑張っていきたい」
(フリーライター:星野恭子)



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