東京デフリンピック 陸上 日本選手が健闘
- paraspoofficial
- 2 日前
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東京2025デフリンピック、大会3日目の11月17日は陸上競技がスタート。100m男女予選や男子十種競技決勝(前半5種目)などが行われ、各種目で日本選手が健闘した。100mでは男子で連覇を目指す佐々木琢磨(仙台大TC)をはじめ、出場した日本選手全5名(男子3、女子2)が準決勝に駒を進めた。
男子400mでも出場3選手が揃って準決勝に駒を進めた。その1人、15日の開会式で選手宣誓を務めた山田真樹(びあ)は組2着で進出。「いいスタートを切れた。今日は楽しむことを意識した走った。勝負は明日から始まる」とメダル獲得を見据えた。
20選手が出走した男子10000m決勝には日本から3選手が出場。青山拓朗(台東区教育委員会)が33分46秒48で6位入賞。佐々木昴(広島経済大)は10位(32分20秒88)、中野洸介(北海製罐)は13位(33分46秒48)だった。
青山はスタートから積極的に先頭集団に加わったが、4000mすぎから徐々に遅れ始め、最後は優勝したケニア選手からは1分半近く離された。「メダル争いを考えていたので、先頭集団についていった。想定したペースより速く、力不足を感じたが、いくしかないと思った。苦しかったが、たくさんの人に応援してもらったおかげで、最後まで走り切ることができた」と感謝。男子マラソン(25日実施)にも出場予定で、「金メダルを目指したい。今日負けた選手たちに勝ちたい」とリベンジを誓った。
混合4x400mリレーで日本は1走・岡田泰尚(高知県立中村高校)、2走・門脇翠(東京パワーテクノロジー)、3走・荒谷太智(東海大)、4走・島倉杏奈(鹿児島国際大)がバトンをつないだ。8チーム中6位だったが、従来の記録を1秒44更新する日本新記録(3分54秒52)を樹立した。
岡田、荒谷、島倉はデフリンピック初出場。岡田は「チームの目標だった日本記録を更新できて嬉しい」、荒谷は「自分の走りができた。初日なので、(日本チーム全体の)刺激になれば」と手応えを口にした。島倉は「緊張したが、応援してくれる人や(サブの)メンバーのためにも最後まで走り切ろうと思った」と振り返った。メンバー最年長の門脇は「若い選手を引っ張りたいと思っていたが、逆に3人から私が励まされ、力をもらった」とチームワークの良さを感じさせた。
なお、陸上競技は25日まで駒沢オリンピック公園陸上競技場を主会場に、男女ハンマー投げは20日に大井ふ頭中央公園陸上競技場で、同マラソンは25日に首都高速道路高速八重洲線の一部と東京高速道路(KK線)跡地の周回コースで行われる予定となっている。 (フリーライター:星野恭子)



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