【東京デフリンピック】 男子棒高跳前回金の北谷宏人は銅。2大会連続メダルも、「悔しい」
- paraspoofficial
- 2 日前
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東京デフリンピックは大会9日目を迎え、陸上競技の日本は新たに銀メダル2個、銅1個を積み上げた。
10人が出場した男子棒高跳び決勝で、北谷宏人が4m10の記録で銅メダルを獲得した。2022年の前回大会は初出場で金メダルを獲得していたが、今回は約1カ月前に見舞われた左足首じん帯断裂の影響もあり、連覇はならなかった。
「一番楽しく、一番悔しい大会だった」
ケガのため出場できるか不安だったというが、「周囲のサポートのおかげで間に合った」そうで、この日の試合でもスタンドを埋めた大勢のファンからサインエールやスティックバルーンでの応援があり、「楽しかった」と感謝した。
一方で、「(ケガのため)調整不足があり、ピークを合わせられなかった。もし、合わせられていたら、金メダルを獲れたと思う。そこが悔しいところ」と振り返った。
この日の試合は痛み止めの薬を飲んで臨んだという。全体の高さは3m00から始まったが、4m63の日本記録を持つ北谷はパスをつづけた。試技を始めたのは4m00からで、1回目で軽々と跳び越えた。4m05はパスし、4m10の1回目は惜しくも失敗したが、2回目でクリアした。4m15は再びパスし、挑んだ4m20は3回ともバーが落ちてしまった。
この時点で2選手が残っており、最終的にNDA(個人中立デフ選手)の選手が4m45で金、イスラエルの選手が4m30で銀を獲得した。
北谷は、「今年はケガが多く、十分な練習ができなかった」と悔しさをにじませた。昨年11月には肩を脱臼し、今年5月のデフリンピック代表選考会が復帰戦だったが、雨天だったこともあり、4mをクリアして途中棄権。その後は2回目の大舞台に向けて調整を続けたが、直前の足首の故障に泣いた。
「コーチとは12月から練習を再開しようと話している。また、5m越えを目指して頑張っていきたい」。この悔しさを、さらなる進化の糧にする。

(フリーライター:星野恭子)



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