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ミラノ・コルティナ2026 冬季パラリンピックへ、決意新たに! 

  • paraspoofficial
  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

TEAM JAPAN公式ウェア発表会

 


ミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピックの日本選手団公式ウエアを着用した選手たち。(左から)スピードスケート男子の森重航、アイスホッケー女子の浮田留衣と細山田茜、パラノルディックスキー男子の森宏明、パラアルペンスキー男子の鈴木猛史 / ©JOC/JPC/ASICS
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピックの日本選手団公式ウエアを着用した選手たち。(左から)スピードスケート男子の森重航、アイスホッケー女子の浮田留衣と細山田茜、パラノルディックスキー男子の森宏明、パラアルペンスキー男子の鈴木猛史 / ©JOC/JPC/ASICS


来年2月6日に始まるミラノ・コルティナ2026オリンピックの開幕100日前となった10月29日、同オリンピックとパラリンピックの日本代表選手団が表彰式などで着用する公式スポーツウエアが東京都内でお披露目された。ウエアに加え、シューズやバックパックなどを提供するのはアシックス社で、東京2020大会やパリ2024大会などにつづき、今大会もオリ・パラ一体のデザインとなっている。

 

ウエアのコンセプトは、「パフォーマンスとサステナビリティの両立」。屋内外の気温差も考慮してコンディショニングを保つ機能性や快適性を備えるとともに、キーカラーにはTEAM JAPANの象徴である、「TEAM JAPAN RED」と、朝日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」を組み合わせた赤が基調のグラデーションが採用。アウトドアジャケットには「流水」から着想したグラフィックが施され、絶えず努力を続けていれば、前に進んでいけるというアスリートの芯の力強さを表現しているほか、日本チームと開催地とのつながりを意識して、アルプス山脈東部地域の民族衣装に使われる「チロリアンテープ」がアクセント使いされている。

 

なお、発表会には同パラリンピック日本代表への推薦選手に内定しているノルディックスキーの森宏明(朝日新聞社)とアルペンスキーの鈴木猛史(カヤバ)も登壇し、ウエアの着心地や同大会への意気込みなどを語った。

 

アウトドア用のコーディネートを着用した森は、「日本代表の重みや責任を感じる。(大会までの)残りの期間、しっかり準備したい」と気を引き締めつつ、ウエアについて、「しっかり暖かいのに、重くなくて動きやすい。レース前のアップ用にも良さそう」と着心地の良さに好印象を得た様子。ポケットが多い点にも着目。「冬は荷物が多いのでありがたい。補食用の羊羹などもたくさん入りそう」と機能性の高さを喜ぶ。

 

インドア用のウエアで登壇した鈴木は、「いよいよ始まるんだなと緊張感が一気にきた」と話しながら、両腕を大きく動かし、ストレッチ性の良さなども確認。さらに、車いす選手向けに付属する特製アームカバーも試し、「車いすをこぐときはいつも、袖を汚さないよう緊張するが、このカバーがあれば安心」と笑顔でうなずいた。アシックス社によれば、ウエアはオリ・パラで同一デザインだが、車いす選手のニーズに応えるため、アームカバーを考案したという。

 

森は前回の北京2022大会に続いて2回目のパラリンピックとなる。「前回に比べて、トレーニングの量も質も上がり、パフォーマンスも高まっている。どこまでいけるのか、すごく楽しみ」と闘志を燃やす。

 

鈴木は6回目の大舞台になるが、メダルはソチ2014大会以来、遠ざかっている。「次こそは、このかっこいいウエアで表彰台に上がりたい」と意気込む。調子も徐々に上がってきていると言い、「自信をもって、全力でアルペンスキーを楽しみたい」と力を込めた。

 

また、スペシャルゲストとして、パリ2024パラリンピックで金メダルを獲得したゴールボール男子日本代表から宮食行次(コロプラ)も登壇。ウエアのキーカラーはパリ2024大会と同じだ。「サンライズレッドを見ると、パリを思い出してアドレナリンが湧いてくる。アドレナリン全開で頑張ってください」と選手たちを激励した。

 

森は、「熱いメッセージをいただいた。ここに来るまで、いろいろな方に支えてもらったので、感謝の気持ちをレースで表していきたい」と改めて抱負を述べ、活躍を誓った。

 

ミラノ・コルティナ2026 オリンピックは2026年2月6日から22日まで、同パラリンピックは3月6日から15日まで、イタリア北部の都市ミラノとコルティナ・ダンペッツォで開催される。パラリンピックではアルペンスキー、ノルディックスキー(クロスカントリースキー、バイアスロン)、スノーボード、車いすカーリング、アイスホッケーの6競技79種目でメダルが争われる。

 

日本は11月10日(現地時間)、アイスホッケーの最終予選大会(ノルウエー)で4勝を挙げ出場権を獲得。すでに出場権を獲得している競技と合わせ、2010年バンクーバー冬季大会以来、全競技に日本代表選手が出場を果たすことになる。

 

 

                           (フリーライター:星野恭子) 

 

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